[PR] 癒し ロボティック測量器

ロボティック測量器なんて聞き慣れませんが、新しモノ好きの私が6年前から使っているトータルステーションです。

メーカーのジオジメータ社はトリンブル社に吸収合併され、現在ロボティック測量器はトリンブルブランドで販売されています。

非常に正確で使い勝手がいいのですが、とても重たいのが難点です。

なお以下のコンテンツは(株)CSS技術開発から無断借用しています

1.ジオジメーターとは…


サーボモーター駆動トータルステーション
ジオジメーターの一番大きな特徴はサーボモーター駆動式のトータルステーションということです。
超精密制御で秒単位のサーボモーターの制御を行うことができ指定した角度への自動振り向き、自動正反がボタン一つで可 です。
また仕様によっては、望遠鏡を全く覗かなくても正確に視準できる自動視準(オートロック)、動くターゲットを自動的に追尾する自動追尾(ロボテック)がこのジオジメーターでは可能です。

ノンクランプと調整ノブ
ノンクランプで水平角と鉛直角の2つの回転ノブで駆動させます。
このノブ1つで粗動、微動が調整可能でモーターの動き方は非常にスムーズです。


調整ノブはすばやくまわせば粗動、ゆっくりまわすと微動となり、1つのノブで調整可能です。

2軸自動補償機構
ジオジメーターには2軸傾き補償機構が標準装備されています。
ジオジメーターはサーボモータ駆動のため、電源を投入するとまず360゜自動的に回転します。そして自動的に機械の傾き を測り、実際に計測した数値を補正して表示記録を行います。地盤の弱い機械点でも最小限に誤差を抑えます。
また、標準盤の上部より補正しますので地心には影響を与えません。

最大6´(分)まで傾きを感知し常に補正をかけています。また、6´以上の傾きが生じた場合は警告が表示され測量が出来なくなります。

ジオジメーターには棒状気泡管が付いていません。その代わりに電子式気泡管は画面にいつでも表示できます。

取り外し式キーボード
ジオジメーターの操作パネル兼データコレクターは取り外し式です。
このキーボードは遠隔操作できる仕様(ロボテック)の際、ミラー側での操作表示パネルまた、データコレクターになります。
つまり、遠隔操作の際には通常の使用方法と全く同じで、データの移し変えも全く必要ありません。
また、内部メモリ(標準:1000点)、以下の測量プログラムが標準で入っています。



2.ジオジメーターの機種と仕様

ジオジメーターの仕様は“精度”と“仕様”でいくつかの組み合わせがあります。

機種別
機種 測角精度 最小表示 測距精度  最小表示 測距範囲 認定
 GDM608   5秒    1秒  3mm+3ppm 1mm 1200m 2級B
 GDM610  3秒    1秒  2mm+2ppm 1mm 2500m 2級A
 GDM640  2秒    0.1秒  1mm+2ppm 0.1mm 2500m 1級
 GDM650  1秒    0.1秒  1mm+1ppm  0.1mm 3500m __
仕様別
1.スタンダード仕様
  • 全ての機種が全仕様に対応
  • また全機種が本体を買い換えなくても
  • アップグレードが可能
2.オートロック仕様
3.ロボティック仕様

注:機種はアップグレードできません。例)GDM608→GDM640の変更は出来ません。

スタンダード仕様 オートロック仕様 ロボティック仕様
サーボモーター駆動
     トータルステーション
サイドカバーバッテリー+中央バッテリー
自動視準機能付トータルステーション
サイドカバーバッテリー
トラックライト搭載
自動追尾機能付トータルステーション
本体側無線機搭載
トラックライト搭載


3.各仕様の特徴

 
@スタンダード仕様

ジオジメーターの一番ベーシックな仕様がこのスタンダードです。
分かりやすく言えば、超精密サーボモーターが搭載されたトータルステーションです。
例えば、入力した角度の方向にボタン一つで自動的に首降りが出来ます。
これは水平角、鉛直角ともに行う事ができ逆打ち等で方向を決めるのに非常に便利です。
もちろん座標での入力や、点番号入力での首降りも可能です。
また、自動正反機能も付いており反で望遠鏡を覗きながら視準する必要がありません。
付属の自動対回観測プログラムを使用すると、基準点観測が驚異的に便利になります。


 Aオートロック仕様

ジオジメーターで最も一般的なスタイルがオートロック仕様です。
オートロックとは自動視準の事を指し、望遠鏡を全くのぞかなくとも正確に視準を行い ます。
オートロックには専用の赤外線発行ターゲットを仕様しますので自動視準の際現場でよく見かける車のミラー、ガードレールの反射鏡等の他の反射物には100%ト
ラッキングしません。安心して自動視準での測量が行えます。
また、ミラーがトータルステーションと正反していなくても、石突の中心を必ず視準する機構になっています。
また、オートロックでは各人間による視準誤差が全くなく安定した精度で測量を行う事が出来ます。
また、視準を行なわなくてもいいので、暗いトンネルの中での測量や、夜の測量も可能になりました。
自動視準を使っての測量は、1点に対しての観測時間が少なく作業効率が大幅にアップします。また面倒な望遠鏡のピント合わせ、視準がないため負担が少なく疲れないのも一つの特徴です。

 
Bロボティック仕様

ジオジメーターロボティック仕様はジオジメーターの最終型です。
本体には無線機は搭載され、ミラー側の無線機と通信しながらジオジメーターの
遠隔操作を行うことができ、全く1人での測量が可能になります。
ジオジメーターに付いているキーボードは操作パネル兼データコレクターになっていますが、ロボティック仕様の際はこのキーボードを
ジオジメーターから取外し、そのまま遠隔操作用のパネル兼データコレクターになります。つまりデータの移し変えや操作方法を2通り覚える必要が全くありません。
座標観測、逆打ち、2点間距離、路線測量等のプログラムとあわせればほとんどの測量がミラーマン1人で出来てしまいます。
また、1人で逆打ちの際、逆打ち点に対して色によって誘導するトラックライトを装備しています。
もちろんオートロック機能を使用して通常のトータルステーションとして使用することもできます。
一人でのちょっとした確認測量や、広いフィールドでの現況測量など効率良く正確な測量がジオジメーターロボティックシステムで可能になります。

ロボティック測量の様子 ロボティック仕様の装備



4.自動視準、自動追尾の仕組み
 
自動視準/自動追尾とは…
自動視準とは、今まで観測者が行っていた、望遠鏡を覗いて目標物(プリズム等)にピントをあわせ、微動装置を操作して十字線を目標物に合致させる一連の作業を自動的に行うことをいいます。
また、この自動視準を連続的に行い移動するターゲットを追尾するのが自動追尾です。

リモートターゲット
自動視準(オートロック)と自動追尾(ロボティック)の際にはジオジメーター専用ターゲットを使用します。
このターゲットからは一定周波数の赤外線が発光しており、ジオジメーターはその赤外線以外は反応(ロック)しません。
ですから、現場によくある反射物、例えば車のミラーやガードレールの反射鏡には100%反応しません。
また、ミラーが正対していなくともターゲットの中心にある(注@)赤外線発光源をあくまでも視準していますので、正対による誤差が全くありません。




トラックライト
ジオジメーターのトラッカー(自動視準装置)からはトラックライトと呼ばれる
非常に明るいライトが光ります。
これは逆打ちの際、逆打ち点に対してミラーマンが右、左どちらにいるのか をライトの色でガイドします。
緑と赤に光り、昼間でもよく分かります。
大まかに逆打ち点を定める際に非常に分かりやすいガイドとなります。
あとはキーボードに表示される数字に従って、細かく逆打ちが出来ます。

左右で色が変わります。