電子基準点を使ってサイカ523固定点を計測してみました

今回は、サイカ523固定点は隣のアパートの屋根に移動するので、5月13日から16日の4日間世界測地系で現在の大型三脚上を計測してみました。

与点は電子基準点4点出雲 29Km、仁多 29Km、松江 2.6Km、美保関 13Km)を使い、約3時間のスタティック観測を行い1日3〜5回観測し4日間で合計18回観測しました。基線解析と網平均計算をよそにお願いしたので計算の過程までは分かりませんが、求まった18点をプロットしたのが下です。

18回の観測を平均してサイカ523固定点の世界測地系成果を以下のとおりとしました

北緯 35°27′27″.07183      東経 133° 3′27″.30602       標高      2.243m
平面直角座標(3系)
X座標 -59819.562m          Y座標  80868.002m          ジオイド高  34.72m

平均から5ミリ以内で観測されたのは18回中13回となっています、国土交通省の世界測地系対応版作業規定では与点を電子基準点のみとする方法が追加されました。電子基準点を使えば再現性のある登記準拠点を設置することが可能ではないかと期待するところです。

なお、2000年1月24日に三角点からスタティック観測で求めたサイカ523固定点の旧座標を変換プログラムTKY2JGDで世界座標系に変換すると、X座標 -59819.526m Y座標  80867.945mとなりX方向で36ミリ Y方向で57ミリの差があることが分かりました。

【戻る】